こんにちは、えつみんです。
先日京都嵐山の福田美術館へ行ってきました。
今『進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち』の展示会を開催中です。栖鳳(せいほう)生誕160年記念の展覧会です。特に弟子たちの作品にそれぞれ特徴があり、なかなか見応えがありました。
竹内栖鳳といえば、明治から大正、昭和にかけての近代美術の巨匠ですが、たくさんのお弟子さんが育っています。例えば上村松園、土田麦僊、村上華岳、入江波光、福田平八郎、小野竹喬、などなど聞いたことのある画家が大勢います。
栖鳳は弟子を型にはめることをせず自由に描かせた結果、伝統の基礎を学んだ上で各自が個性を発揮した画風を確立していますね。
今回全部で100点ほどの作品が展示。前期後期で一部入れ替えがあるので一回で鑑賞できるのは約60点ほど。私が行ったのは前期でしたが、
今回の推し上位3位を発表します。
(第3位)「舞妓図」土田麦僊(ばくせん)
アクリル絵の具で描いたような光がきれいな絵。残念ながらこの写真では実物のキラキラ感がわかりにくいです。
(第2位)「雲中散華」村上華岳(かがく)
見ていてとても心が温かくなる絵でした。
(第1位)「黎明」小野竹喬(ちっきょう)
今回お持ち帰りしたい絵です。静寂の中の夜明けと芽吹き。生命力と希望を感じます。写真ではわかりにくですが、新芽がほのかに光っています。
(番外編)「早春」福田平八郎
福田平八郎の絵は、とてもデザイン性があり見る人の感性を揺さぶります。残念ながら写真NGでした。3月9日から5月6日まで大阪の中之島美術館で「没後50年福田平八郎」展が始まっていますので、こちらも見に行きたいと思います。
さて、福田美術館鑑賞のツボです。
ツボ1️⃣ 福田美術館は穴場
福田美術館は阪急嵐山駅から渡月橋を渡り、徒歩10分で行けます。嵐山はいつ行っても外国人観光客でごった返していますが、この美術館は土日でも比較的すいており、鑑賞の穴場です。
ツボ2️⃣ 当日でも前売り価格
ホームページからチケットのネット販売をしており、当日でも100円引きの前売り価格で購入できます。私も美術館に着いてから、日にち指定のチケットを購入して入りました。直前まで出かける予定がはっきりしないときは便利です。
ツボ2️⃣ 写真OK
多くの絵は写真OKですので、気に入った絵を写真に撮って持ち帰ることができます。ただし一部写真NGの絵もあり禁止マークがついていますので、気をつけましょう。
難点はやはり写真では実物を見るのとは違う感じになってしまうことと、場所によって周りの人や建物が反射して写ってしまうことです。それでも後で思い出せるのがいいですね。
まとめ
明治期から大正・昭和初期にかけて、従来の伝統的な日本画だけでなく新しい画風をもたらした画家が新風を巻き起こしています。見ていて面白いですね。
『進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち』は、福田美術館で4月7日まで開催していますので、近代日本画に興味ある人はぜひ足を運んでみてください。
〈会期〉
2024年1月18日(木)~2024年 4月7日(日)
前期:1月18日(木)~3月4日(月)
後期:3月6日(水)~4月7日(日)