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どうする?現行NISA その2

こんにちは、えつみんです。前回は現行のつみたてNISAをどうしたらいいかお話ししましたが、今回は現行の一般NISAをどうすべきかについて考えます。

 

まずは基本のおさらいです。

•現在つみたてNISAや一般NISAの口座を持っている人は、何もしなくても新NISA口座が自動的に開設される。

•新NISAにはつみたて投資枠と成長投資枠があり、新NISA口座一つで両方の枠に投資できる。

•注意点として、現行NISAの資産は、新NISA口座へ自動移管されない。

 

まず現行の一般NISAはどうなるのか見ていきます。

一般NISAはどうなるの?

現行一般NISAは5年間の非課税期間があります。それを過ぎるとロールオーバーしてさらに5年間延長することができました。しかし2024年からはロールオーバーはできなくなり、5年たつと自動的に課税口座に移管されます。それが嫌なときは売却します。

例えば、2019年の投資分は2023で5年経ちますので、今年の年末に課税口座に移されるのを待つか、売却します。

2020年~2023年に投資した分は、5年後の2024年~2027年まで現行NISAの非課税枠で運用できますので、慌てて売却する必要はありません。

 

NISA投資可能期間(平成26年~平成35年)

 

 

ツボ1️⃣ 課税口座へは時価で移される

課税口座へは、移管時の時価で移されます。その後その時価から値上がりして売却すれば、その値上がり分の利益に課税されるだけです。値下がりして売却した時はもちろん課税されません。

ということは、移管時にいったん現行NISAの利益も損失も確定するということ。その後、一から課税口座で運用が始まるイメージです。

 

 

それでは、今一般NISAを保有している人はどうするのがいいでしょうか。

一般NISAをどうすべき?

<結論>

① 基本は、非課税期間が終わる年に売却

今年で非課税期間が終わる銘柄は年内に売却し、来年以降も非課税期間が続くものは、慌てて売らずにその年まで保有しておいて売却。

ただし例外として下記の損益確定の行動もありです。

(かなり値上がりした銘柄は?)
この場合は、非課税が終わるギリギリまで待たずに、株価が割高なときに売却して利益確定するのもありです。ただし今が一番高いのかは誰にもわかりませんのでご注意を。

(かなり値下がりした銘柄は?)
逆に、かなり値下がりし今後の成長が見込めない銘柄ならば、この機会に売って損失確定するのもありです。売って得た資金で新たに成長が見込める銘柄を買った方が、トータル資産は増えやすいものです。

 

ツボ2⃣ 同じ銘柄を持ち続けたいときは

今持っている株や投資信託が気に入っていて、非課税期間が終わっても続けたいときはどうすればいいでしょうか。

そのときは非課税が終わる年の年末ギリギリに売って、年明けに新NISAの枠で同じ銘柄を買いましょう。もし年末までに売るのを逃して年明けに売ったとしても、課税される金額は微々たるもので、そんなに心配することはありません。

 

 

② 課税口座へ移したほうがいい人とは?

一般NISAからあえて課税口座に移管したほうがいい場合は、以下の二つあります。対象となる人は少ないと思います。

一つは、別の課税口座でも投資をしている人で、損益通算を使いたい場合。課税口座なら、その年の売却利益と損失を差し引きしてマイナスになれば税金が戻ってきます。また損失を3年間繰越できる繰越控除が使えます。新NISAではこの技が使えません。

もう一つは、新NISAの非課税枠が使いきれない人。つまり新NISAの枠いっぱい使っても、投資資金が余っている人。

 

まとめ

現行一般NISAをしている人は、非課税期間が終わる年まで保有してどこかで(できれば株価が割高な時)売却し、その資金で新NISAに投資しましょう。場合によっては、あえて早めに損益を確定させ、新NISAの資金にする選択肢もありです。どの銘柄がいつ非課税期間が終了するのかを、把握しておきましょう。

 

注意:以上はあくまで個人的見解ですので、投資や売却は無理のない範囲で自己責任でお願いします。

 

(過去の記事)

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