こんにちは、えつみんです。パートで働く場合年収106万円と130万円の壁、いわゆる扶養の壁があります。手取りを下げないよう年末に働く時間を調整する人が多く、人手不足の要因にもなっています。今回政府から年収の壁対策パッケージが発表されました。
その内容は、
①106万円の壁対策
従業員101人以上の企業で働く人が、扶養を外れる壁。本人が厚生年金や健康保険料を払う必要が生じ、手取り減となります。
その対策として、保険料アップ分を賃上げなどで肩代わりする企業には、1人当たり最長3年間、最大50万円の助成金を支給するとのこと。
(影の声)
企業への助成かい!賃上げするかどうか企業任せ、本当に賃上げできるの? 直接本人に還付しほうが手間が省けるのに。
②130万円の壁対策
従業員100人以下の企業などで働く人が、扶養を外れる壁。厚生年金が適用されない場合は、国民年金や国民健康保険料負担が必要となり、手取り減かつ、将来の年金額も増えません。
その対策として、一時的な増収であれば連続2年まで扶養可能。ただし、事業者が一時的な増収と証明し、扶養する側の企業の健康保険組合が認める必要があります。
(影の声)
おいおい、事業者や健保へそんな手間を押し付けてどうする!本当に扶養に入れるのか不安じゃない。しかも2年限定、2年後にどうなるか不明!その間年収を上げたとしても、2年後に年収を元に戻すなんてムリー。
2年後の2025年には、年金制度の改定が予定されています。厚生年金加入条件を引き下げて、多くの働く人を社会保険に加入させようとしています。また扶養という制度そのものを無くそうとしています。
結論
今回発表された政府からの年収の壁対策は欠点や批判の声も多いですが、働く時間を延ばして少しでも収入を増やために活用するのが得策かと思います。早めに会社に手続きなどの相談に行くことをお勧めします。
どうすれば暮らしがよくなるの?
今回のテーマとは少し離れますが、どうすれば暮らしは良くなるのか考えてみました。
政府は消費増税と社会保険料の増額をし続けていますので、手取りは一向に増えません。稼いだお金の半分近くを税金(所得税・住民税)と社会保険料に取られています。
それで社会保障が充実するなら納得できますが、その使い道は高所得層や外国に向かい、中~低所得層の生活は一向に楽になりません。何かおかしいですよね。
(最悪シナリオ)
消費増税と保険料アップ→ 家計の所得減→ 支出を減らす→ ものが売れない→ 企業の利益減→ 賃上げできず→ さらに支出減→ 企業の廃業増
そしてデフレスパイラル、スタグフレーション、国の衰退と続きます。
(希望的シナリオ)
消費税減税→ 企業の賃上げ→ 家計の支出増→ 企業の売上増→ 製品に価格転嫁→ 毎年賃上げ→ 少しづつ支出増→ 経済が回る
このように緩やかなインフレループが回れば、国のGDPも増えるでしょう。
どう考えても、消費税増税は経済と国をダメにする悪手としか思えません。
生活を良くするためには、
・現役世代は、副業やパートによってできるだけ収入を増やす。その分だけ消費を少し増やす。将来にむけて積立投資で資産を増やす。あとは補助金の活用や節税に努める。
・シニア世代で資産を持っている人は、教育機関、若者、災害で困っている人などに寄付をしたり、世の中にお金を回す。
・政府は、将来の不安をなくすため、所得格差を減らし、低所得層のセーフティネットを充実させる。不安をあおって増税に走るのではなく、むしろ消費税減税。
まとめ
年収の壁対策が出たことをきっかけに、どうすれば暮らしがよくなるか考えてみました。皆が緩やかなインフレを期待し、企業にも賃上げを頑張ってもらい、私たちは少しでも家計所得を増やし、支出を増やす。それを後押しする政策を打ち出す政党に投票したいものです。
(過去の記事)
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