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金投資のメリットとデメリット

こんにちは、えつみんです。

今までNISAやiDeCoで投資をしてきましたが、対象は株と投資信託だけでした。それ以外の投資はどうなのかと思い、金投資について調べてみました。

金という実物資産に投資する場合、どんな種類があるのか、金投資のメリット・デメリットについてお話します。

金価格を見てみると、5年前は1グラム4500円だったのが、今は9000円越えと、この5年間で2倍に上昇しています。さらに2000年までさかのぼると1グラム1000円程度でしたから、20数年で9倍に価値が増えたことになります。今はかなり高値だともいえます。

今後このまま上昇するのか下落するのか、株価と同じで誰にもわかりません。ただ世界の金はほぼ採掘し尽くされていて、暴落する心配はないとされています。

 

さて、本題です。まずは金投資の特徴から。

 

1.金投資の特徴

メリットは、

①実物資産で、普遍的な価値がある

②世界中どこでも通用する

③有事に強い

④インフレ対策になる

 

ここで、有事に強いとはどういうことでしょうか。

昔から、『いざという時の金』というくらい、金はいきなり暴落することのない安定した資産です。特に有事の際(紛争、テロ、株暴落時など)には金価格は上昇することが多いと言われています。

 

一方、デメリットは、

①紛失盗難のリスク

②配当や利子がない

③保有・売買コストがかかる

 

金の現物を持っていれば、当然紛失や盗難のリスクはありますよね。また配当や利子がないということは、値上がり益に期待するしかないということ。

 

もう一つ、

④つみたてNISAに金対象の投資信託がない

というデメリットがありますが、2024年から始まる新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠の併用ができるため、成長投資枠で金投資信託やETFが買えるようになります。

 

2.金投資の種類

a.金地金

金そのものを購入。バー(延べ棒)、コインなど形状やサイズは様々あります。初期投資がそこそこ必要で、売買手数料がかかります。金実物を保有している、と実感できますが、紛失や盗難が最大のリスクです。

 

b.純金積立

毎月一定額を積み立てていく方法。一定額が貯まれば、現物との交換も可能。少額から投資でき、金価格の変動があっても長期積み立てによって平均化されます。年会費や売買手数料がかかります。

 

c.金投資信託、金ETF

金関連の投資信託を購入する方法で、少額から投資できます。管理費用は発生しますが(インデックス投信より高い)、年会費や保管料はありません。また配当金・分配金は出ないこと、現物との交換はできないことにご注意ください(一部ETFには、交換できるものもあるようです)。当然紛失盗難のリスクがありません。

 

どうしても現物を持ちたいという方は、金現物の購入か純金積立の二択ですが、そうでなければ、比較的コストが低く、紛失盗難リスクが無い、金投資信託かETFがいいでしょう。この場合、管理費用(信託報酬など)ができるだけ低いものを選びましょう。

 

まとめ

有事に強い金は、投資の一つの選択肢として検討してもいいと思います。株などの金融資産だけでなく金へも分散投資をしておけば、資産全体のリスクを下げられます。

ただし、金価格は今かなり高騰しており、今後値下がりする可能性もありますので、現時点での一括購入はあまりお勧めしません。今始めるなら、金の投資信託かETFを毎月一定額、長期に購入するのがいいと思います。

 

※投資はあくまで自己責任でお願いします。