こんにちは、えつみんです。
京都市左京区銀閣寺の近くにある、泉屋博古館(せんおくはくこかん)へ行きました。今「光陰礼賛」(こういんらいさん)という近代日本の洋画コレクション展をやっています。
明治時代の住友の当主が集めた、西欧の洋画および日本画家の洋画35点を展示。
一回り観た後、スライドレクチャーによる作品解説をやっていたので聴講しました。その作品の背景を知った後、改めて作品を見ると、一層面白く鑑賞することができました。
企画展 光陰礼讃 -近代日本最初の洋画コレクション | 展覧会 | 泉屋博古館 <京都・鹿ヶ谷> (sen-oku.or.jp)
さて、今回私の琴線に響いた絵を紹介します
1️⃣ モネの絵画二点
①「サン=シメオン農場の道」(1864)
印象派が確立する前の絵で、絵の具をパレットで混ぜてから、キャンバスに色付けしています。
②「モンソー公園」(1876)
①の12年後に描かれた作品ですが、印象派の特徴が出ています。絵の具をそのままキャンバスに重ね塗りをしてあり、少し遠くから見ると、さまざまな色や形が浮き上がって見えます。
真ん中の道を歩く貴婦人と子供、右手にマロニエの木に咲く赤い花、左手は建物を覆う建黄色い花、上には白い雲。この構図と色の配置がとても気に入りました。
2️⃣ 藤島武二の「幸ある朝」
夕陽が差し込む窓辺で、女性が立って読書しています。格子窓は、オレンジ絵の具を何層にも重ね塗りをしていますが、夕陽がとてもキラキラ輝いて、部屋全体を照らしています。光の表現が凄い絵です。
絵葉書を買いましたが、実物のキラキラ感がわかりません。やはり絵は実物を見ないと良さがわかりませんね。
3️⃣ 斎藤豊作の「秋の色」
川辺に、黄色や紫に紅葉した背の高い木々が描かれています。よく見ると、点描画です。少し大きめの楕円でたくさんの色を重ねています。明るい黄色の木がとても印象的でした。今回のお持ち帰りしたい絵No1は、この「秋の色」です。
まとめ
明治〜大正期には、多くの日本人が西欧へ留学し洋画を学び、そこで自分の表現を見出して、素晴らしい作品を残しています。西欧に学ぶため国が留学費を出したり、政財界のパトロンが支援したり、芸術家を輩出する背景がありました。若い時に最先端の文化に触れ、そこの人物に出会い、空気を感じることがいかに大切かわかります。これからも素晴らしいホンモノの作品に、たくさん出会いたいと思います。
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