こんにちは、えつみんです。
大阪中之島美術館へ行ってきました。ここは一年前に開館したばかりの新しい美術館です。黒くて四角い近未来的な建物で、遠くからでも目立ちます。
玄関入り口の前では、巨大な猫が出迎えてくれます。これはヤノベケンジ氏の作品。少し不気味ですが、ベロだしが可愛い❗️
今ここで開催している特別展は、「大阪の日本画」です。その見どころをお話しします。
明治から昭和初期にかけて、大阪で活躍した画家たちの絵画を150点ほど展示。前後期で一部入れ替えがあります。
画家は、北野常富(きたの・つねとみ)、菅楯彦(すが・たてひこ)など、私も知らない画家が多かったのですが、なかなか味わい深い絵が多かったです。
《見どころ》
1.上品で繊細な作品が多い
淡い絵の具を使った、あまり派手ではないけど、繊細で綺麗な絵が多いです。着物は緻密に描かれています。絞りや着物のシワも、細かく丁寧です。女性の表情や、立ち居振る舞いも、見どころのひとつ。他に、屏風や掛け軸の水墨画もたくさんありました。
一部、写真撮影OKの作品も。
↓
島成園、「祭りのよそおい」の部分
2.女性の画家が活躍
明治、大正期の大阪は、工業・商業都市として発展した時期です。特に大正から昭和初期には、個性豊かなたくさんの画家たちが画壇に登場しました。人物画や、大阪庶民の生活を描いた風俗画、山水画や日本南画など、バラエティに富んでいます。
中でも島成園(しま・せいえん)や木谷千種(きたに・ちぐさ)といった女性も多く活躍しました。
3.お気に入りの絵
私の中のベスト3をご紹介します。
3位:那智奉拝(矢野橋村)
縦長の大きな絵です。上から那智の大滝が流れてくる様は迫力があります。
2位:舞妓之図(島成園)
笑顔が素敵な舞妓さんの美人画。着物が綺麗です。
1位:玉蘭海棠図(波多野華涯)
モクレンとカイドウが丁寧に美しく描かれています。
番外編:雪中帰樵(きしょう)図(武部白鳳)
木こりが雪道を歩いて帰る、素朴な掛け軸。もし家に持ち帰っていいなら、この掛け軸を選びます。
まとめ
「大阪の日本画」展は、2023年1月21日から4月2日まで開催していますので、日本画がお好きな方は、ぜひ足を運んでください。
いつも美術館へ行った時は、もし家にお持ち帰りができるとしたら、どの絵がいいか選びます。そんな楽しみ方もいいですよ。妻と二人で行く時は、お互いの好みを披露し合います。
大正昭和レトロチラシ 商業デザインにみる大大阪 [ 橋爪節也 ]
- 価格: 2530 円
- 楽天で詳細を見る