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株式投資と認知バイアス。誰もが陥る落とし穴と対策

こんにちは、えつみんです。

株式などに投資をするときは、認知バイアスに注意が必要です。認知バイアスとは、人間誰もが陥りやすい先入観や思い込みのことです。

私はNISAやiDeCoの投資を10年近く続けていますが、今までずいぶん失敗をしました。今回は、投資で陥りがちな認知バイアスと対処法のお話です。

 

 

認知バイアスとは

1.確証バイアス

認知バイアスの一つに、「確証バイアス」があります。これは、自分の都合のいい情報だけを集めて、この判断は正しいと思い込むこと。都合の悪い情報は、無意識のうちに排除してしまうことです。

特に昨今のSNSの情報は、同じ考えの人によってどんどん拡散しますが、反対意見は埋もれて出てきませんので注意が必要。

 

(あるある失敗①)

ある本で株のおすすめ銘柄という情報に飛びついて、全然知らない会社の株を、よく調べもせず買ってしまいました。途中で上がり下がりはありますが、だいたい損切りすることが多いです。

 

(あるある失敗②)

PER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)の数字だけを見て、これは割安だと思って買った会社がさらに値下がり。その会社の本来の価値に比べて株価が低いなら買いですが、ずっと利益が出ていない、成長していない場合は、割安ではなく、魅力がない会社です。

 

 

2.正常性バイアス

「正常性バイアス」とは、周りに異常が起きた時、それを正常の範囲内と思い込んでしまうこと。この異変は一時的なもので、しばらくすれば元に戻る。とか、自分だけは大丈夫。という考え方のことです。

 

(あるある失敗③)

ある株が急に値下がりしたとき、そのうち上がるだろうと考えて、損切りができない。その逆に値上がりしたとき、まだまだ上がると思い、売り時を逃す。という行動はしょっちゅうします。今がピークなのか、ボトムなのかなんて、誰にもわかりません。

 

(あるある失敗④)

私はN産の株を持っているのですが、Gショックがあって株価がズルズル下がってしまいました。低空飛行を続けており、結果大きな含み損を抱えてしまいました。やはり売る決断は難しい。

 

 

認知バイアスへの対策

これまで多くの株や債券、投資信託などに投資をして、それなりに経験値が増えました。トータルで資産は増えていますが、認知バイアスによってだいぶ損もしました。どうすれば、認知バイアスを避けることができるか、その対策のツボです!

 

ツボ1️⃣ 雑誌やネット情報に踊らされない

雑誌やネットで、お勧めの株はコレ!という記事をよく目にしますが、ほぼ当たりません。なぜなら、そのとき業績が好調な会社や将来性のある会社は、すでに株価に反映されていることが多いのです。つまり高値で買ってしまい、あとは下がるだけ。

私の対策は、株の場合、自分が知っていて長い目で応援したい会社を選びます。買う前には、自分でその会社の業績を調べて、いいところ、悪いところを探します。

また、妻が応援したい会社も選んでいます。私とは違う感覚や切り口で意見を言ってくれますので、確証バイアスを避けるひとつの手段です。

 

ツボ2️⃣  損切りの基準を決めておく

人間、損をすることへの抵抗が強いため、値下がり時に売るのが難しいですが、歯止めは必要です。例えば購入時より、20%とか30%値を下げたら売ると決めておきます。傷が深くなる前に思い切って手放すことで、結果いい株だけが残ることになります。

応援したい会社ならば、損切りラインをもっと上げてもいいでしょう。もしくは下がっても売らずに、配当金や株主優待を狙って持ち続ける、という選択もありです。

 

ツボ3️⃣   業界のトピックには敏感に

その会社のニュースや業界の動向には、アンテナをはっておきましょう。特に不祥事などがあるとあっという間に下がり、その後上がりにくいという傾向があります。最悪倒産のリスクもあります。

 

まとめ

人間は認知バイアスという考え方のくせから、逃れることはできません。しかし、認知バイアスを知って、最悪にならないように対処はできます。株は長期的には上がったり、下がったりするものです。会社員はデイトレーダーと違いますので、それに一喜一憂せず、余力資金で、中長期で、分散投資を心がけ、リスクを抑えましょう!