退職金を手にすると、今まで見たことのない金額に驚き、つい気分が大きくなりがちです。欲しかったものを買いたい!、旅行に行こう!(コロナ禍では難しいですが)、株や仮想通貨に投資しよう!、はたまた蕎麦屋の開業資金にしよう!とか、さまざまな衝動にかられます。
でもこれは要注意!!
〈結論〉
退職金は、これからの老後のための生活資金です。
おすすめは、とりあえず一年は退職金用の定期預金に入れておき、脳みそが興奮状態から覚めるのを待ちましょう。
私の場合、退職金専用の定期預金をいろいろ調べて、金利の良い定期のはしごをしました。
最初は2ヶ月で年2.0%金利の定期に預け、満期後は3ヶ月で年1.0%の別の金融機関の定期に移し、その後1年で年0.31%の別の定期に、最後に1年で年0.26%の定期に変えました。この二年でそれなりの利息を手に入れることができました。
ツボ1️⃣ 退職金定期は、はしごができます❗️
退職金定期は、同じ金融機関では利用は一回限りですが、満期後には、別の金融機関に預け替えても大丈夫です。今、普通の定期預金に預けても金利は0.002%とほぼゼロ。ならばすこし手間はかかりますが、退職金定期を最大限活用しましょう。注意は、退職日から一年とか二年までという制限があります。
ツボ2️⃣ 投資付きの定期預金は要注意❗️
投資信託の購入が条件の定期や、外貨預金などには、金利が5%以上とかなり高いものがあります。ただし投資信託は、購入費、管理費などの手数料が取られ利息は減ります。また外貨預金は為替変動で減ることがあります。両者とも元本割れのリスクがあるので、退職金の預け先としてはお勧めしません。
〈まとめ〉
退職金という大金が手に入ると、興奮して気持ちが大きくなりがち。冷静に考えられるようになるためにも、退職金定期に入れて、冷却期間をとりましょう。普通の定期預金ではなく、少しでも金利が高い退職金定期に入れて、利息を手に入れましょう。
その間に、生涯収支の見通しとライフプランを考え、退職金の使い道を配偶者とも相談するのがベターです。