こんにちは、えつみんです。
前回は退職金の使い道についてお話しました。今回は現役の会社員まで幅を広げ、”余裕資金”があるとき、どのように使うべきかお話します。
まず下記は、余裕資金の使い道を、20代から50代の男女に聞いたアンケート結果です。
Q。余裕資金があれば何に使いますか?
①貯蓄する 45%
②旅行に使う 18%
③趣味に使う 17%
④投資する 11%
⑤自己啓発に使う 5%
圧倒的に、貯蓄すると答えた人が多いですね。年齢層が高いほど貯蓄の比率は増え、また男性より女性の方が貯蓄志向が高いようです。ただし、これは7〜8年前のデータですので、今は投資に回す人が若干増えていると思われます。
さて、余裕資金というと、「自由に使えるお金」「娯楽など楽しみに使うお金」というイメージがあると思います。そうすると、どんどん使ってすぐに枯渇してしまいますので、次のように分類・定義して、使い方や貯め方を考えてみます。
余裕資金を分類すると、
(1)人生を豊かにするために使うお金(=短期的サイフ)
旅行や自己啓発など自分の人生を有意義に過ごすための、短期的に使う予定のお金です。これは必要なときにすぐに引き出せるために、貯蓄一択です。ただしこの短期的サイフは、日常生活費のサイフとは分けておきましょう。
(2)子供の教育や万一のときに使うお金(=中期的サイフ)
子供の学費や、突然の事故や病気のときに使うお金です。つまり、中長期的に必要になるであろうお金。これらのお金は、必要なときに引き出せるよう貯蓄で備えるか、もしくは保険で備えるかどちらかです。
(3)将来の生活費として使うお金(=長期的サイフ)
これは、将来退職して収入がなくなったり、年金生活に入って生活費が不足したときのために備えておくお金です。この、今すぐ使う予定がないお金は、投資によって資産の維持・拡大を目指すべきでしょう。
ツボ1️⃣ サイフを使い道によって分ける
同じ余裕資金でも、使い道によってサイフを分けましょう。短期的サイフ、中期的サイフについては貯蓄の選択が望ましいです。一方で、長期的サイフのお金は、貯蓄よりも投資による運用を行い、資産を少しずつでも増やしていきましょう。その理由は、今後、物価は上昇、社会保障費や税金も上昇。その一方で収入はなかなか増えません。さらにインフレになれば、貯蓄の価値はどんどん減っていきます。このような日本社会の構造は当分続きそうだからです。
ツボ2️⃣ ハイリスク投資は絶対しない
投資すると言っても、FXや暗号化資産などに投資するのはギャンブルと同じでNG。まとまった資金があれば、投資信託や株式に期間分散と銘柄分散をして、できるだけリスクの少ない運用をしましょう。年3%程度の運用益を目指せたらベター。
ツボ3️⃣ 資産の引き出し方も工夫を
投資する時は、買うときのタイミングをずらす時間分散投資が有効です。それと同じように、売って資金を引き出す時も、少しずつ売りのタイミングをずらして現金化する、分散引き出しが大切です。なぜならば、運用期間は少しでも長く、運用額は少しでも大きい方が、運用益を増やしやすいからです。
まとめ
余裕資金の使い方についての考えをお話しました。私は金融庁の回し者ではありませんが、自ら10年近く投資を続け、投資の長所短所を学んできた結果、やはり投資は資産を増やせる有効な手段であると考えています。もちろん投資にはリスクがつきものです。年代やライフスタイルに合った、リスクコントロールをしながら、資産を増やしてほしいと願っています。
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