サラリーマン雑学@えつみん

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2023年新春に文楽を観に行きました。文楽の楽しみ方はいろいろあります

明けましておめでとうございます。えつみんです。今年もサラリーマン雑学を発信していきます。

正月明けに大阪の国立文楽劇場で、初春文楽公演を観てきました。

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文楽(ぶんらく)とは、人形浄瑠璃ともいう日本の伝統芸能です。太夫(たゆう)による語りと、三味線に合わせて、人形が物語を演じる人形劇です。

太夫、三味線、人形遣いが三位一体となった演劇は、見ごたえ、聞きごたえがあります。昔の話が多くわかりにくい言葉もありますが、舞台の上部に字幕が出るので、それを見ればだいたい理解できます。

今回は第一部「良弁(ろうべん)杉の由来」を観覧。良弁は東大寺を開山した、奈良時代の実在の僧正です。幼少のころ大鷲にさらわれた良弁が、三十年を経て母と再会、という伝記をもとにした演目。実の親子と分かった時の号泣は、語り、人形ともに迫真の演技でした。

 

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それでは、文楽を見る時のツボをご紹介します。

 

ツボ1️⃣ 人形遣いは三人の共同作業

人形は三人で動かします。かしらと右手を動かす「主遣い(おもづかい)」、左手を動かす「左遣い」、足を動かす「足遣い」の三人で、1体の人形を操ります。主遣いが一番ベテランの方で、裃の衣装を着ています。他の二人は黒衣装で顔は見えません。三人で操っているとは思えないほど、スムーズで、さまざまな表情や感情を表します。だんだん人形が、意思を持って一人で動いているように見えてきます。

 

ツボ2️⃣  衣装、大道具小道具も凝っています

次の見どころは、まずは人形の衣装です。特にお姫様や花魁の衣装は豪華絢爛❗️

また、背景が描かれている絵が緻密。山々に咲く桜や、建物、杉の木など、実に綺麗に描かれています。そして、小道具も凝っています。今回は大鷲が空から羽ばたいて飛んできて、稚児をさらって飛び去っていきましたが、これも見事な出来でした。

演目によって狐もよく出てきますが、桐竹勘十郎さん操る狐忠信や、九尾の狐などは、本当に楽しめます。

後ろの席の方は、ぜひ双眼鏡を持参しましょう

 

ツボ3️⃣ 気持ちが良ければ寝てください

太夫さんによって、声の質や語り口が全然違います。素晴らしい語りと三味線の波長が合うと、とても気持ちが良くなり、うとうとしてしまいます。そんなときは寝てしまっても大丈夫。脳からα波が出て、心身共にリラックスしている証拠。デトックス効果ありです⁉️

 

〈オススメ本〉

三浦しをんさんの「仏果を得ず」

私が文楽にハマるきっかけとなった本です。文楽に情熱を傾ける、若手の大夫が奮闘する青春小説。面白いです。

 

まとめ

敷居が高いと感じるかもしれませんが、文楽は、気軽に見に行けて、楽しめる伝統芸能です。以前大阪市が補助金カットする出来事があり、文楽界にとっては厳しい時代ですが、これからも伝統が継承されるよう、応援していきます。皆さんも一度足を運んでみてください。