こんにちは、えつみんです。神戸市立博物館で開催中のテルマエ展を観てきました。展示物は、ナポリ国立考古学博物館や、平山郁夫シルクロード美術館などから来ています。
ヤマザキマリさんの漫画でご存じの方も多いでしょうが、テルマエとは古代ローマの公衆浴場のこと。
当時使われていたアカスリや、入浴道具、ワイン輸送用土器などがあり、とても興味深かったです。
また、テルマエの床を飾るたくさんのモザイクタイルの模様はとてもきれいです。
古代ローマで最初のテルマエは、初代皇帝アウグストゥスの右腕、アグリッパによって紀元前25年に建設されました。
ときの為政者(皇帝)が民衆に自分を支持してもらうためにさまざまなサービスを提供したのですが、その一つがテルマエ、温泉施設だったそうてす。
その規模はとても大きく、コロッセウムより大きいものもたくさん作られました。施設の中には図書館あり、飲食施設あり、スポーツ施設、マッサージや床屋あり、と日本のスーパー銭湯、スパランドを上回る、巨大なエンターテインメント施設だったとか。
元老院の役人から一般市民まで一緒に入ることができ、そこはコミュニケーションの場でした。
これはカラカラ浴場の図面と模型。
下はこれを作ったカラカラ帝の胸像。
ところが、ローマ帝国が滅亡し中世になると、風呂文化は消え去ってしまったそうです。まさにテルマエは平和の象徴だったのですね。
そういえば、日本で銭湯が急激に増えたのは、平和な江戸時代でしたね。
まとめ
この展示は漫画家のヤマザキマリさんも協力されていて、ルシウスがあちこちに登場していました。神戸開催なので、有馬温泉の歴史に関する展示物もありました。また、ケロリンの桶も販売していました。土曜の17:00からは学芸員による解説会もあります。テルマエ・ロマエを読んだ方もそうでない方もぜひおでかけください。
《開催日》
前期:6月22日(土曜)~7月28日(日曜)
後期:7月30日(火曜)~8月25日(日曜)
9時30分~17時30分(金曜と土曜は20時00分まで)
※毎週土曜日17:00-17:30に、 学芸員による展示解説会があります(無料、予約不要)