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文楽は人形によるミュージカル。4月公演はロミジュリ風の演目でした

こんにちは、えつみんです。

雨模様の中、国立文楽劇場へ4月文楽公演を観に行きました。

今回、大阪府民の「芸能芸術半額鑑賞会」のチケットが当たり、行ってきました。ただ右端の後方席だったので人形はかなり小さかった。双眼鏡を持っていくべきでした。でも、太夫の語りはホールいっぱいに響き渡り、いい具合。^_^

 

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演目は、第2部『妹背山婦女庭訓』(いもせやまおんなていきん)の三段目。このお話は、645年の乙巳(いっし)の変を題材にした、江戸中期に書かれた作品です。

 

 

妹山背山(いもやま、せやま)の段は、舞台の真ん中に流れる吉野川を挟んで左右の山荘には、長年敵対してきた家の嫡男と娘が来ています。この二人は互いに恋焦がれており、そのやりとりは、まさにロミオとジュリエット!

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男のほうは、天智天皇の寵妃を匿い逃した疑いで、蘇我入鹿に出頭を命じられ、娘は入鹿の妻になるよう命じられます。男は父親から、娘は母親から説得され悩みますが、恋の相手に生きてもらうため自らは死を選びます。結果二人とも死んでしまうという悲劇です。

 

見どころ

1️⃣ ミュージカルのような掛け合い

語りをする太夫(たゆう)が舞台の左右に分かれて、それぞれ男女の登場人物を語ります。デュエットありハモリありで、まさにミュージカル。太夫がハモるところは、他の演目ではなかなか見られません。

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2️⃣ 人形に魂が宿る

人形が熱演しますが、セリフと背景は太夫が語り、バックミュージックを三味線が奏でて、場面を盛り上げます。人形遣い、太夫、三味線が一体となり、人形に魂が吹き込まれます。太夫さんの、伸びのありビブラートが効いた声にはうっとり。いかん、気持ちが良くなって睡魔が・・・。

 

3️⃣ 川の流れがすごくリアル

吉野川に水が流れています。といっても本物の水ではありません。白と水色と青色の縦縞の布がローラーに巻いてあり、何本かのローラーを回すことで、水が左右に揺らぎながら流れていように見えます。大道具さん、いい仕事していますねー。

 

まとめ

いつも文楽を観に行くたびに、新しい発見があって面白いです。人形遣い、三味線、太夫の素晴らしいワザ。そして裏方の大道具さんもがんばっています。これからも文楽という伝統芸能を続けていくためにも、若い人にもファンになってもらいたいです。4月文楽公演は、2023年4月30日までやっています。