こんにちは、えつみんです。
京都国立博物館で開催されている、「親鸞聖人生誕850年特別展」へ行きました。
親鸞と言えば鎌倉時代の前期~中期の宗教家で、浄土真宗の宗祖です。私はこれまであまり詳しく知りませんでしたが、今回その生涯に少し触れることができました。
1173年に京都で生まれ、9歳で出家して比叡山で修行。29歳で山を下り法然上人の弟子となります。その後法然教団が弾圧を受け、親鸞は越後に流されました。その後赦免され、関東で布教活動を続け、その後京都に戻って晩年を過ごします。すべての人が平等に救われるという阿弥陀仏の教えを広げました。
90歳で亡くなる直前まで、多くの著作活動や布教を続けました。宗教家であり、研究者でもありました。
みどころ
1️⃣ 親鸞の直筆
800年以上前の、親鸞直筆の書や手紙が展示してあります。文字はあまり上手とは言えませんが、勢いがある字です。読み仮名をつけたり、推敲の後も残っており、研究熱心で、誠実な人柄をしのべます。
当時の書は墨で書かれており、800年たった今も鮮明です。墨は1500年前の木簡にも残っているくらいですから、記録道具として偉大な発明です。墨の書は、過去を覗けるタイムマシンみたいなものですね。
2️⃣ 国宝や重文がたくさん
写経、手紙、絵巻、掛け軸、仏像などの宝物を全国の寺院から集め、150点以上展示されています。国宝や重要文化財もたくさんありました。
今回すごいと思った国宝を二つ紹介します。
1)教行信証(坂東本)(国宝:親鸞直筆)
親鸞が自分の考えをまとめた本です。文章の推敲あとがたくさん残っています。
2)観無量寿経註(国宝:親鸞直筆)
親鸞が経典を書写し、周辺の空白に当時のさまざまな解説を、すごく小さな字で書き加えてあります。この緻密さには驚きました。
ただ、昔の漢字やくずし字は難しく、すらすら読めないのが残念です!
まとめ
この特別展は、2023年5月21日までやっていますので、興味のある方はお出かけください。
・前期展示:2023年3月25日~4月23日
・後期展示:2023年4月25日~5月21日
展示の点数が多いので、最初に時間をかけすぎると、最後は疲れてしまうので要注意。はじめは全体をざっと回り、二回目に見たいものをゆっくり見るやり方をオススメします。
展示館案内ページ
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親鸞聖人生誕850年特別展 親鸞—生涯と名宝 - 京都国立博物館 (kyohaku.go.jp)