こんにちは、えつみんです。
江戸時代後期の時代背景を題材にした、浅田次郎著『大名倒産』を読みました。エンターテイメント性あり、はらはらドキドキの面白さでした。
ストーリー(ネタバレにならない程度に)
越後丹生山(にぶやま)藩は、これまで200年の藩政で積もり積もった25万両(今の価値で約100億円)の借金を抱えていました。隠居した先代のお殿様が「倒産」(いわゆる借金の踏み倒し)という奇策を思いつき、着々と準備を進めます。
ところが、後継ぎの若殿様は、真っ当に借金を返していこうとし、周りのブレーンたちと獅子奮迅の活躍をします。
さて、はらはらドキドキの結果は? それは、本を読んでのお楽しみ。
みどころ
1)途中で、貧乏神や七福神たちが登場し活躍します。これによって面白さが倍増しています。特に貧乏神の描写は絶品❗️
2)これは吉本新喜劇か⁉️ 若殿様は、倹約・殖産興業など、藩経営立て直しにあらゆる手を打ちます。孝行や忠義の葛藤の中、涙あり、笑いあり、駄洒落ありの物語。
3)借金返済のノウハウあり⁉️ 参勤交代など形式や複雑なルールに縛られ疲弊した大名家と、三井越後屋、鴻池などの豪商との間で、借金は日常茶飯事。現代にも役立つ返済ノウハウが。
まとめ
『大名倒産』は上下二巻あり、最近文庫本も出ました。先行きが気になって、どんどん読み進められる物語です。
浅田次郎氏の小説は、どれも物語に没入しやすく、頭の中にカラー画面が広がってくる感じですね。他に浅田次郎氏のオススメ本は、
『一路(いちろ)』『地下鉄(メトロ)に乗って』『蒼穹の昴(そうきゅうのすばる)』 などがあります。
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