こんにちは、えつみんです。
先週末、ウイルス性胃腸炎にかかってしまい、3日ほど安静にしていました。その間、久しぶりに図書館で借りた小説を読みましたが、これがとても面白かったので、レポします。
それは、池井戸潤著『ハヤブサ消防団』です。
池井戸氏は、半沢直樹や、下町ロケット、陸王などを書いた作家です。
ハヤブサ消防団は、「東海地方のU県S郡八百万町(ヤオロズチョウ)ハヤブサ地区」という山間地が舞台の、ミステリー小説。
池井戸氏自身が、岐阜県加茂郡八百津町(やおつちょう)出身で、ここがモデルになっているようです。実は私の出身地が八百津町に近いところなので、より楽しんで読めました。
ストーリーの詳細は控えますが、都会から生まれ故郷に戻ってきた、ミステリ作家の三馬太郎が、地元の消防団に入り、連続放火や殺人事件に巻き込まれるお話。
私がハマったツボは、
ツボ1️⃣ いなかの方言が懐かしい
私自身がこの近くの町で生まれ、高校まで住んでいました。登場人物の言葉は、昔私がしゃべっていた方言とほぼ同じ❗️ だいぶ忘れていましたが、すぐにイントネーションを思い出しました。と同時に、青春時代の思い出も蘇ってきました。
活字にすると方言はわかりにくいですが、知らない方でも、だいたい意味は取れると思います。例えば、
「ええて」(いいよ、大丈夫)
「あかんて」(だめだよ)
「たわけ」(バカ、アホとほぼ同じ)
「ほーやら」(そうでしょ)
「おそがい」(こわい、おそろしい)
ツボ2️⃣ いなかの良さを再認識
人口が少ない田舎では、隣近所との付き合いが煩わしい、買い物が不便など、負の側面もあります。一方で、自然が豊か、時間に縛られないなど、都会にない良さがあります。私が気に入っているのは、
・夜は星がきれいで静寂
・四季折々の匂いがする
・魚、鳥、野菜など自然の恵みが多い
・雷や風など自然への畏怖を感じる
・神様やご先祖様に守られている感覚
物語には、鶏ちゃん(けいちゃん)や、ヤマメ、猪肉、ヘボ(蜂の子)などの食べ物、山奥の滝や淵などの自然、だんじり祭りや盆踊りなどのイベント、銘菓の「栗きんとん」などが出てきます。
田舎の良さは、都会へ出て初めてわかってくるものですね。
ツボ3️⃣ ミステリー要素もたっぷり
最後まで、犯人と動機が分からず、ドキドキしながら読めます。田舎の自然破壊や新興宗教もモチーフになっていて、けっこう「田舎あるある」の要素が盛り込まれています。さすが池井戸さん、うまいわー。
まとめ
ハヤブサ消防団、興味のある方は読んでみてください。今年2023年夏にドラマ化が決定したそうです。キャストは未定ですが、今から楽しみです。
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