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医療費控除のツボ! 確定申告は早めに準備を始めましょう。まずは領収証の整理から。

こんにちは、えつみんです。

会社員の皆さんがまっ先に思い浮かべる確定申告が、医療費控除ではないでしょうか。今回は、医療費控除のツボをお話しします。

医療費の領収証の整理には、時間と手間がかかりますので、早めに準備を始めましょう。私は全ての領収証を、月別にクリップで留めて、A4の封筒に入れて保管していますので、エクセル入力が楽です。

さて、医療費控除とは、その年の医療費の合計が10万円を超えた分を、所得から差し引くことができるしくみです。確定申告すれば、所得税が戻り、かつ翌年の住民税が安くなります。

 

《医療費に合算できるもの》

これが分かりにくいのですが、知っておくと役立ちます。

基本は「治療」のための費用が控除の対象です。つまり、医師等による診察費・治療費、治療のための薬代はOKです。一方で、美容や健康維持のためのものはNGですので、ご注意ください。

 

ツボ1️⃣   控除できる意外なもの

申告してもいいの?と思われる意外な項目もあります。

①電車代、バス代など
 通院・入院のための公共交通機関の費用はOKです。領収書がないときは、医療費の領収書にメモ書きしておきましょう。タクシーはやむおえない場合に限りOKです。自家用車で通院した時のガソリン代や駐車場代はだめです。

 

②薬局で買った薬代
 薬局で購入した治療薬の費用でも大丈夫。例えば風邪薬や下痢止め、鎮痛剤、皮膚炎の治療薬などはOK。ただし健康増進や病気予防のためのもの(栄養ドリンクやサプリなど)はだめです。

 

③整骨院代
 治療目的で整骨院に通った費用はOKです。マッサージや鍼灸も治療が目的の場合は対象ですが、疲労回復のためのマッサージはだめです。

 

④介護費用
 介護保険サービスを受けた時の費用もOKです。対象になるもの、ならないものがあって複雑ですが、領収証を見れば、医療費控除の対象金額が書いてあります。

 

ツボ2️⃣   配偶者や別居の親・子の医療費もOK

私も最初は知らなくて、だいぶ損をしました。実は、離れて住む親や子でも、生活費や学費を少しでも出している場合(生計を一にしていると言います※)は合算できます。

※生計を一にするとは、生活費の一部を負担していることですが、特に金額の基準はありません。またその方に所得があっても大丈夫です。

 

ツボ3️⃣   10万円を超えなくても控除できるケース

源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」が200万円未満なら、この金額の5%以上医療費がかかっていれば、医療費控除を申告できます。

 

(追加)2022/12/25

正確には、総所得金額が200万円未満ですが、会社員やパート・アルバイトなどの給与所得だけの場合、年収297万2000円未満なら、10万円以下でも医療費控除を受けられます。

 

《いくら戻ってくる?》

 例えば、年間所得が400万円(税率20%)の方で、年間の支払い医療費が30万円、保険金で5万円戻ってきた場合、

•医療費控除額=30万 -5万 - 10万 = 15万円

•所得税の還付金 約3万円+翌年住民税の減額 約1万5千円 =4万5千円

つまり約4万5千円が取り戻せます。

 

《準備段階のコツ》

①全ての領収証は一箇所に保管しておきましょう。

②交通費は、医療費の領収証にメモしておきましょう。

③生計を一にする親・子供の領収証を、取り寄せましょう。

④「医療費集計フォーム」(エクセル)※に入力しましょう。

※国税庁ホームページの確定申告書等作成コーナーにあります。医療費控除の入力画面でデータの読み込みができます。

 

<まとめ>

医療費控除について、知っておくと便利なツボをお話しました。年間医療費が10万円を大きく超える方はぜひ確定申告をして、税金を返してもらいましょう。

過去5年に遡って申告できます。そういえばあの年は医療費が多かったなーというときは、ぜひ領収証を探しましょう。領収証・レシートは宝の山です!

 

 

(参考)過去の記事

www.etsumin.com